Master Feel とは？

私どもは１９９７年までは牛革製のビジネスバッグやダレスバッグを企画製造していました。主に取引先のOEMが中心で、当時は製造者の名前やロゴを商品に付けるということなど考えられない時代でした。
ところが業態の変化によりオリジナルの商品に独自のブランドを付けることができるようになりました。

自社生産、自社販売となれば、当然ながら商品には重い責任が出てきます。ブランドを育てるには商品のクオリテイの高さはもちろん、確かな品質と、お客様から大きな信用を得なければいけません。

日本のかばん業界には残念ながら、ヨーロッパのようなマイスター制度がありません。今日まで、高度なセンスと、いい鞄を作る技術を身につけながら、諸般の事情でカバン造りの世界から去って行った先輩をたくさん見てきました。

「MASTER FEEL」とはそんな名もない日本のマイスターたちが作ってきた名作鞄のような「素晴らしい出来栄えでありたい」、「先輩たちに恥ずかしくないテイストをもった鞄を作らなければ！」という日々の自戒を込めて選んだロゴです。

下段には小さく「This plain stretches infinitely」とあります。「この平原はどこまでも広がっている。」と英語の辞書に書いてありました。

私どもは自然からの恵みである「牛革」を加工し商品化しています。牛が草をはむ草原はどこまでも続いている筈。そして私どものささやかなビジネスも永遠に続くものでありたい、と願うのです。

2004年からはビジネスバッグのノウハウをランドセルに活かそうと新規に開始しましたが、「MASTER FEEL」の目標とテイストはそのままに今後とも進んでいきたいと考えています。